2025 年 25 巻 6 号 p. 6_38-6_48
現在の耐震設計では高さ60 m以下の高層建物において時刻歴応答解析は要求されておらず,保有水平耐力計算もしくは限界耐力計算での安全性の検証が実践されている.特に保有水平耐力計算が普及しているが,同計算では想定される極稀地震相当の設計用スペクトルに対する建物の応答変形は陽に評価されない.そこで,本研究では大阪平野のOS1・OS2地域で保有水平耐力計算に基づき設計された高さ60 m以下の複数の高層RC建物に対して時刻歴応答解析を行い,主に最大応答層間変形角を評価した.本稿では主に建物諸元及び保有水平耐力と変位応答の関係の分析を通して,対象地域の保有水平耐力計算に基づき設計された高層RC建物の地震応答性状の分析結果を報告する.