過去の地震災害において,室内における非構造部材,家具什器による被害が施設の機能の低下とともに人的被害や経済的被害を引き起こしている.そのため構造物の耐震性についてだけでなく,室内空間の機能維持性能に対しても十分な検討が必要である.そこで,建築構造要素以外の室内の非構造部材,家具什器が引き起こす地震被害に主眼をおいた研究を推進してきた.本稿では,その研究のうち,E-ディフェンス(防災科学技術研究所所有の大型振動台)を用い,博物館と住居・オフィス等の2つの別の用途を,短い期間で再現した室内空間の振動台実験を行い,多くのデータの取得を行ったので報告する.これらの振動台実験から得られた室内空間の被害再現映像等を利用し,被害を定量的に評価することをめざす.