日本地震工学会論文集
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論文
無線電信で横浜の関東大震災の被災情報を世界に届けた「原町無線塔」が果たした役割に関する一考察
岡田 雅代二上 文彦
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2025 年 25 巻 6 号 p. 6_61-6_73

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抄録

磐城無線電信局は,逓信省が1921年に日米間公衆専用の無線電信局として初めて開局した.巨大な設備は原町送信所に設置され,30 km南の富岡受信所で操作が行われた.通称原町無線塔は高さ200 mの鉄筋コンクリートの空中線の主塔をさすが,本稿は局や一連の施設の象徴として「原町無線塔」とする.開局から概ね2年後に関東大震災が起き,横浜港から銚子海岸局を経由し,横浜の被災状況は,「原町無線塔」からアメリカ西海岸の無線電信局に即日のうちに伝えられた.これにより海外から多数の支援が日本に届いたが,その偉業は今日忘れられつつある.そこで,「原町無線塔」が関東大震災で果たした役割について実像を明らかにし再評価を行なった.

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