抄録
近年のIT技術の進歩により、地震動情報の即時配信が可能となってきている。本研究においては、このリアルタイム地震情報を利用した能動型防災システムについて検討する。本システムの特徴は、構造物個別ではなくある空間的広がりを持った地域全体に高密度な地震動観測網を構築し、情報の伝達速度と地震動の伝播速度の差を利用し、秒単位以下のオーダーで、実質的に地震動の時刻歴の予期を可能にする点にある。この防災システムを擬似的に筑波大学構内の地下にある共同溝に構築し、地震動観測を実施した。観測データを基に、可変剛性構造物にフィードフォワード避共振制御を適用し、その制御効果を確認すると共に、本防災システムの有効性を検証した。