日本地震工学会論文集
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地震観測記録に基づく既設ダムの地震時挙動の三次元再現解析
有賀 義明
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2007 年 7 巻 2 号 p. 130-143

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抄録
動的解析の結果は, ダム, 基礎地盤, 貯水池等のモデル化の方法, 設定する動的変形特性の値, 使用する解析プログラム等によって変化する.そのため, 信頼性の高い耐震性評価を実現するためには, 地震時の実際の現象に基づいて, 動的解析法の妥当性を検証することが必要不可欠である.既設ダムにおける地震観測によって加速度レベルが大きな地震動データを得ることができれば, 観測された地震動データを活用して実ダムの実地震時挙動の再現解析を行うことが可能になり, 動的解析法の妥当性を実証することができる.著者は, これまでに, ダムの耐震性評価法の精度・信頼性の向上を図るために, ダム-ジョイント-基礎地盤-貯水池連成系の三次元動的解析法を開発し, そして, 開発した三次元動的解析法の妥当性を検証するために既設ダムの実地震時挙動の再現解析を実施して来た.本論文では, 2004 年新潟県中越地震における田子倉ダムと1995 年兵庫県南部地震における池原ダムの実地震時挙動の三次元再現解析の事例を示すとともに, 地震観測記録の有効活用の視点から三次元再現解析の有用性について記述する.
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