日本地震工学会論文集
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2003年十勝沖地震における地盤の非線形応答: KiK-net 鉛直アレー記録の活用
山本 明夫笹谷 努
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2007 年 7 巻 2 号 p. 144-159

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抄録
本論文は、KiK-net 鉛直アレー観測記録から地盤の非線形応答を評価したものである。取り上げたKiK-net 観測点は北海道十勝支庁豊頃町にあるTKCH07 で、通常のKiK-net 観測点とは異なり、表層30m程度までS 波速度200m/sec 以下の軟弱な地盤が分布している。ここでは2003 年十勝沖地震 (MJ=8.0) で地表最大加速度 (EW 成分) =403.9cm/sec2が観測されたほか、弱震動も多数観測されている。本論文では、ほぼ直下に発生した22地震を用いて、地表/地中のS波スペクトル比を算出し、それを用いて地中地震計以浅の地盤のS波速度構造およびQ 値を遺伝的アルゴリズム (GA) を用いて同定した。また、その同定モデルを用いて線形地震応答解析、等価線形地震応答解析および非線形地震応答解析を行い、その結果をもとに、観測記録と良い一致を示す改良型等価線形地震応答解析手法を提案する。
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