抄録
本研究は、保育者のズレの認知から次の実践に踏み出すまでの意識の変容過程を、複線径路・等至性モデリング(Trajectory Equifinality Modeling:TEM)を援用して明示し、その過程に見られる特徴を考察することを目的とした。その結果、次の2点が示唆された。第1に、保育者のズレの認知から次の実践に踏み出すまでの過程には、常に保育者の主体性が存在するということ、第2に、保育者はズレの認知を契機として多くの気付きや手立て、喜びを得ていることである。最後に、今後の課題として保育者がズレの認知に向けた行動目標を設定し取り組み、保育者効力感を向上させるプログラムの開発可能性について述べた。