日本腹部救急医学会雑誌
Online ISSN : 1882-4781
Print ISSN : 1340-2242
ISSN-L : 1340-2242
症例報告
CTにて術前に診断した子宮広間膜ヘルニアの2例
石野 信一郎比嘉 宇郎友利 寛文山城 和也
著者情報
ジャーナル フリー

2012 年 32 巻 4 号 p. 805-808

詳細
抄録
今回われわれは,CTで特徴的な所見を認め,早期に診断し手術しえた子宮広間膜ヘルニアの2例を経験した。症例1は48歳女性,嘔吐と腹痛にて来院。症状は自然軽快し検査所見でも異常がなく帰宅。しかし翌日,腹痛増悪のため再受診。腹部CTにて子宮左側で小腸が拡張し,左卵管付近で狭窄したclosed loop像を認めた。左子宮広間膜ヘルニアによる絞扼性イレウスと診断,緊急手術を検討したが事情により当院では手術できず,他院へ搬送し手術となった。左子宮広間膜裂孔から小腸が嵌頓しており,壊死のため腸管切除を要した。症例2は44歳女性,腹痛を主訴に来院,触診で腹部反跳痛を認めた。腹部CTでは左子宮広間膜を境に子宮腹側で小腸が拡張していた。左子宮広間膜ヘルニアと診断し緊急手術を施行。小腸は還納され壊死も認めず。左子宮広間膜に裂孔があり,これを閉鎖し手術を終了した。
著者関連情報
© 2012 日本腹部救急医学会
前の記事 次の記事
feedback
Top