日本腹部救急医学会雑誌
Online ISSN : 1882-4781
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原著
当院における魚骨による消化管穿孔症例の検討
大谷 弘樹久保 雅俊宇高 徹総白川 和豊
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2013 年 33 巻 5 号 p. 803-808

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抄録
要旨:1999年から2011年の13年間で,魚骨による消化管穿孔10例について検討を行った。平均年齢は70±10歳,発症形式は急性発症型が8例,慢性発症型は2例であった。入院時CT検査を施行した9例の穿孔部位は,胃1例,小腸4例,S状結腸2例であり,慢性発症型の2例は穿孔部位を確認できなかった。腹部CT検査を施行した9例中 4例にfree airを認め,4例とも術中に魚骨を確認し摘出できた。Free airを認めなかった5例中4例に開腹手術を施行したが,急性発症型2例では術中に魚骨や穿孔部位が確認できず,保存的治療を施行した1例は,1ヵ月間CT検査にて経過観察を行い,魚骨の消失を確認した。魚骨による消化管穿孔症例に対しては,腹部症状やCT検査の結果により治療方針を決定することが重要である。
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© 2013 日本腹部救急医学会
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