日本腹部救急医学会雑誌
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原著
穿孔性虫垂憩室炎9例の臨床病理学的検討
山田 哲平渕野 泰秀新居 かおり槙 研二谷 博樹岩永 真一城崎 洋大谷 博
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2013 年 33 巻 5 号 p. 815-820

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抄録
要旨:虫垂憩室炎は高い穿孔率を有するものの,無症状の虫垂憩室症における予防的虫垂切除術に関しては一定の見解は得られていない。今回われわれは,1993年から2010年までに当院で施行された虫垂切除術1,004例中,虫垂憩室症と診断された27例につき臨床病理学的検討を行った。平均年齢は49.4歳,男女比は16:11,平均病悩期間は2.8日間であった。全例に開腹虫垂切除術が施行された。術後病理検査ではすべて仮性憩室で,26例に虫垂憩室炎を,9例(33.3%)に穿孔を認めた。憩室症例の穿孔率は非憩室症例の穿孔率3.0%に比べ有意に高率であった。穿孔群は非穿孔群に比し有意に膿瘍形成症例,腹腔内洗浄ドレナージ症例が多く,術後平均入院期間が長かった。虫垂憩室症の穿孔のリスクは急性虫垂炎の10倍以上であり,虫垂憩室症を無症状で発見した場合には,注意深い経過観察と症状出現時の迅速な外科治療が必要と考えられる。
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© 2013 日本腹部救急医学会
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