日本腹部救急医学会雑誌
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症例報告
IIIb型膵損傷を合併したIIIb型肝損傷に対してFinger fracture法による肝切開が有用であった1例
大森 一郎楠 真二山野上 敬夫
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2013 年 33 巻 7 号 p. 1219-1222

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抄録
要旨:症例は56歳女性で,転落外傷のため救急搬送となった。CTでは,膵は体部で完全に断裂し,肝内側区域は肝門に至る実質損傷を認めていた。IIIb型膵損傷を合併したIIIb型肝損傷と診断して,緊急手術を施行した。膵損傷に対しては膵体尾部切除術を施行し,肝損傷に対しては肝縫合での止血が無効であったため,finger fracture法にて肝切開を行い,出血部位であるグリソンおよび肝静脈を確認し,縫合止血した。finger fracture法による肝切開によって迅速かつ確実な止血が可能となり,IIIb型膵損傷を合併したIIIb型肝損傷症例を救命しえたので報告する。
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© 2013 日本腹部救急医学会
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