2016 年 36 巻 5 号 p. 993-996
症例は76歳,女性。既往としてvon Recklinghausen病がある。4年前より下血やふらつきなどを主訴に受診を繰り返していた。複数回の上部・下部内視鏡検査,カプセル内視鏡,および出血シンチでは明らかな出血源を認めず,計14回の輸血が行われていた。経過観察されていたが,再度下血と貧血を認めたため当院紹介受診された。造影CTを施行したところ腹腔内に40mm大の造影効果を伴う腫瘤を認めた。手術を施行したところ,Treiz靭帯から50cmの空腸に腫瘍を確認し,小腸部分切除術を施行した。切除標本では最大径45mm大の粘膜下腫瘍を認めた。病理組織検査にて低リスクの小腸gastrointestinal stromal tumorと診断した。術後は下血や貧血なく,経過観察中である。