2017 年 37 巻 3 号 p. 455-460
1990年にはじめて報告されて以来,閉塞性大腸癌に対する治療戦略の1つとしてself-expandable metallic stent(自己拡張型金属ステント:以下,SEMS)が使用され,本邦でも保険収載以降,留置報告が多くなっている。近年ではbridge to surgery(術前一時的留置:以下,BTS)としてのSEMS留置が多く報告されるようになり,当院でも2014年より28例経験し,技術的成功率,臨床的成功率はそれぞれ100%,82%で合併症率は7%であった。また,28例のうち腹腔鏡下手術が25例で行われていた。閉塞性大腸癌に対するSEMS留置は,安全で低侵襲な減圧法であるといえる。