2019 年 39 巻 4 号 p. 695-698
症例は40歳男性。突然の心窩部痛を主訴に来院した。造影CTで肝左葉外側区域に肝外に膨隆するfill-in patternを呈する11×10×8cmの腫瘤を認めた。肝被膜下血腫および血性腹水も認めた。CT所見から特発性肝海綿状血管腫破裂と診断し,動脈塞栓術を行った。左肝動脈造影では腫瘤辺縁に斑状造影効果を認め,A2,3からゼラチンスポンジを用いて塞栓術を施行した。11日後に肝左葉外側区切除が行われ,病理組織学的に肝海綿状血管腫と診断された。動脈塞栓術は特発性肝海綿状血管腫破裂の一時止血に有用であるが,根本的治療のためには肝切除を行うべきと考える。