2020 年 40 巻 4 号 p. 527-529
症例は68歳女性。右鼠径部の膨隆を主訴に受診した。CTでは右大腿輪から虫垂が脱出しており,大腿ヘルニアの虫垂嵌頓と診断した。疼痛やイレウス所見を認めなかったため,後日transabdominal preperitoneal repair法(TAPP法)を行った。術中所見では,右大腿輪に虫垂が嵌頓していたため腹腔鏡下に虫垂を腹腔内へ還納した。虫垂は暗赤色であったが,明らかな膿瘍形成を認めなかった。メッシュでヘルニア門を修復した後に,虫垂切除を併施した。鏡視下で一期的にメッシュ修復と虫垂切除を施行したde Garengeot herniaの1例を経験したので報告する。