日本腹部救急医学会雑誌
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症例報告
冠動脈に薬剤溶出性ステント留置後早期にSegmental Arterial Mediolysisによる左胃動脈瘤破裂をきたした1例
加藤 航平, 松本 譲, 熊谷 健太郎, 桒原 尚太, 和田 秀之, 村川 力彦, 大野 耕一
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2021 年 41 巻 3 号 p. 171-174

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抄録

症例は68歳女性,他院で冠動脈狭窄に対して薬剤溶出性ステント(drug eluting stent:DES)を留置されプラスグレル,アピキサバンの内服を開始した。留置7日目に退院したが,同日突然の腹痛を主訴に当院へ救急搬送された。来院時はショック状態であった。造影CT検査で左胃動脈瘤と多量の腹水を認め,左胃動脈瘤破裂と診断し,緊急手術を行った。術中に動脈性の再出血を認め,動脈瘤切除を行った。病理組織学的検査でsegmental arterial mediolysis(SAM)による左胃動脈瘤破裂と最終診断した。術後2日目にプラスグレル,術後6日目にアピキサバンの内服を再開した。術後経過は良好で再出血,ステント血栓症を認めず10日目に退院した。薬剤溶出性ステント留置後早期に緊急手術を必要とした場合でも,可能な限り早期に抗血小板療法を再開することが望ましい。

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© 2021, Japanese Society for Abdominal Emergency Medicine
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