日本腹部救急医学会雑誌
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症例報告
術後病理検査で虫垂原発神経内分泌分化を伴う腺癌と診断された1例
梶岡 裕紀
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2021 年 41 巻 5 号 p. 351-354

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抄録

われわれは神経内分泌分化を伴う虫垂原発腺癌の1例を経験したので報告する。症例は34歳の女性で,腹痛を主訴に近医を受診し,虫垂炎疑いで当院を紹介受診した。CT検査で周囲脂肪織濃度の上昇を伴う虫垂腫大を認め,急性虫垂炎の診断となり,同日緊急で腹腔鏡下虫垂切除を施行した。肉眼的には切除標本上で虫垂腫瘍の存在を認識できなかったが,病理検査で神経内分泌分化を伴う腺癌と診断された。虫垂切除1ヵ月後にD3郭清を伴う腹腔鏡補助下回盲部切除を施行し,現在無再発生存中である。虫垂切除後の標本は若年であっても,病理検査を行う必要があるが,その際には標本全体を評価し,悪性腫瘍の有無を確認しなければならない。

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© 2021, Japanese Society for Abdominal Emergency Medicine
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