日本腹部救急医学会雑誌
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症例報告
魚骨により発症したフルニエ症候群の1例
大塚 敏広尾方 信也松本 亮祐坂東 儀昭
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キーワード: フルニエ症候群, 魚骨
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2024 年 44 巻 7 号 p. 889-893

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抄録

症例は85歳の男性で,臀部痛とショックで当院救急搬送された。左臀部に圧痛を伴う発赤と腫脹を認めた。腹部CTで魚骨と思われる細長いhigh densityな異物を認めた。直腸肛門左側に遊離ガス像と周囲の脂肪織濃度上昇を認めた。直腸内異物によるフルニエ症候群が疑われ,ICUに入室し,緊急手術を施行したところ,直腸背側に魚骨が刺入していた。魚骨を除去し,直腸肛門左側を切開,排膿ドレナージを施行した。膿瘍の細菌培養からEscherichia coliなどが検出された。第3病日にデブリードメント,ドレナージを追加した。その後洗浄,デブリードメントにより,肛門周囲の感染が制御され,全身状態が改善し,第39病日目に退院した。その後,残存する瘻孔に対する手術を追加し,第197病日目に治癒した。高齢であったが,集学的治療により,救命できた魚骨によるフルニエ症候群を経験した。

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