2026 年 46 巻 3 号 p. 414-417
症例は25歳,女性。右側腹部痛を主訴に受診し,腹部CTで回盲部腸重積を認め緊急入院となった。重積先進部には囊胞性病変を認め,横行結腸口側に位置していた。入院2日目,透視下で下部消化管内視鏡による整復を施行した。腫瘤は表面平滑・弾性軟であり,正常粘膜に覆われた粘膜下腫瘍であった。入院4日目,腹部CTで腸重積の再燃を認め,緊急手術を施行した。腹腔鏡観察では横行結腸までの回盲部腸重積を認め,腹腔鏡下Hutchinson手技により術中整復を行った。臍小開腹創から体外に誘導し,腸切開下に病変位置の確認を行い,回盲弁からの距離を確認のうえで,粘膜側から盲腸部分切除により病変を一括切除した。病理組織所見よりリンパ管腫と診断した。自験例は,術中に腸重積の整復を行い,腸切開をして粘膜側から腫瘍位置の確認と切除という工夫により,腹腔鏡補助下盲腸部分切除という縮小手術が可能となった。