教育メディア研究
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夏期集中「視聴覚教育」での事前レポートの試み : 博物館を視聴覚の視点から学ぶために
小町 真之
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1996 年 3 巻 1 号 p. 46-52

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抄録
これは、筆者が東京都立大学で非常勤講師として担当している「視聴覚教育」(前期集中)において実施した、受講生の事前レポートについての報告である。周知のとおり「視聴覚教育」は学芸員資格取得のための必修科目だが、その目的で受講しているにもかかわらず、博物館を見学した経験に乏しい学生も少なくない。まして、視聴覚的な視点から見学した経験は「博物館実習」でも履習していないかぎり、ゼロに等しい。そこで今回の受講生には、あらかじめ博物館を「視聴覚の立場で」見学し、事前にレポートを提出するよう義務づけた。といっても、いったいどのような課題を出せば「視聴覚の立場で」博物館を見てくれるだろうか。以下、レポート課題設定までの経緯、提出されたレポートの内容、講義終了後の受講生の感想、などを中心に今回の試みを振り返ってみよう。
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© 1996 日本教育メディア学会
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