抄録
本研究は,1人1台の情報端末を活用し,学習者が多様な学習方法の中から自己選択し学習している様子のマルチアングルの授業映像を学習方法の先行オーガナイザーとして視聴することが,どのような学習方法のイメージにつながるのかを検討することを目的とした。質問紙調査の結果,マルチアングルの授業映像の視聴によって,課題の設定や情報収集の場面でツールを自己選択して学習しているといった学習方法のイメージに機能する可能性が考えられる。また,自由記述において,調査対象の児童自身が経験していない新たな学習方法へのイメージにも効果があると示唆された。