教育メディア研究
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映像クリップを用いた社会科の授業設計 : クリップの利用とその提示方法(<特集>放送教育運動の総括から新たな発展のために)
亀井 美穂子横田 政美
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2003 年 9 巻 2 号 p. 61-73

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抄録
本研究の目的は、以下の二点について、教師の映像クリップ利用傾向を明らかにすることである。(1)教師はクリップを用いてどのような授業設計を行ったのか-11名の教師の授業案分析を通して、映像クリップが利用された学習項目や映像クリップと併用された資料について整理し、その利用傾向を探った。また(2)教師はクリップをどのようなねらいに応じて提示したのか-映像クリップの提示方法、またその利用場面に着目して3名の教師を対象に観察を行った。用いた映像クリップは、小学校6年生社会科(日本史)における一斉授業利用を目的に開発されたもので、東京、奈良、京都の25名の教師が実際の授業で利用した。その結果、クリップは教師によって、ねらい、位置付け、組み合わせる資料が異なるだけでなく、提示方法も異なっており、教師の意図と密接に関連していることが示唆された。
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© 2003 日本教育メディア学会
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