抄録
本研究は,個人探究において求められる思考態度について明らかにするために,個人探究の実践に取り組む教師が重視する思考態度について調査した。分析の結果,思考態度リストのうち,自分の知識や経験を広げようとする意欲に関わる態度や他者と関わりながら思考を深める場面に関する態度,目の前の情報や自分の学習状況をメタ認知的に捉えることに関わる態度が特に重視されることがわかった。また,新たに見出された思考態度は,「探究の持続性」「課題の発見」「深める方法」「学習状況の自認」に関わる態度の4つに分類された。このことから,さまざまな学習を対象とした思考態度と個人探究で求められる思考態度には,違いがある可能性が示唆された。