抄録
小学校におけるプログラミング教育が必修となり,授業の実施に向けて教員研修教材等が多く提案されている。一方で,教員の専門性や経験の不足及び指導や授業展開の難しさから,プログラミング教育の実践や授業づくりにおいては依然として課題が残る。そこで本研究では,小学校教員におけるプログラミング教育に関する知識と授業実践力の向上を目的として,フィジカルプログラミング教材を活用した新たな体験型の研修の提案を行った。研究の目的を達成するため,本稿では,日常生活の場面から教材活用の可能性を検討する活動で使用するカード教材を開発し,研修内のワークショップで実践した。カード教材を活用したワークショップで得られた効果を分析するため,受講者を対象にアンケート調査を実施した。調査結果から,カード教材を活用したワークショップを通してプログラミング教材の実現可能性に関する理解及び自発的な活用場面想起の端緒となる可能性を見いだすことができた。