抄録
「GIGAスクール構想」では,1人1台端末を持ち帰り家庭学習に活用する前提となっているが,日常的に端末を持ち帰り家庭学習を実施している学校は少ない。若林・稲垣(2024a,2024b)は,保護者向けに必要な情報リテラシーを整理し,「保護者向けGIGAスタンダード」を定義した。さらに「保護者向けGIGAスタンダード教育プログラム」を開発し,A小学校で実践をおこなった。調査では,保護者の声掛けや見守りへの変容が確認されたが,ネットワークなどの知識の定着には課題が残った。本研究では,「保護者向けGIGAスタンダード」を再定義し,B小学校向けに新たなプログラムを開発・実証をおこない,保護者の変容から有効性について明らかにした。結果,プログラム評価は高く,保護者は見守りや声掛けについて変容したが,保護者の情報格差や子どもの学年により全員が満足できるプログラムとならない等,課題も残った。