抄録
本研究は,自律性支援を志向する小学校教師の,授業形態と家庭学習の方法や内容との関連を把握することを目的とし,質問紙調査を実施した。その結果,授業形態は,授業の内容に応じて「学習者中心」と「教師主導」を併用されていることが確認された。家庭学習の方法については,「学習者中心」の授業形態を取っている教師は,児童が計画して学習に取り組むことができる課題を提示しており,「教師主導」の授業形態を取っている教師は,教師が内容を決定した課題を提示していた。家庭学習の内容については,授業形態によらず,児童が自主学習に取り組み,授業で学習したことを家庭学習に活かすものが確認された。