日本内分泌・甲状腺外科学会雑誌
Online ISSN : 2758-8777
Print ISSN : 2186-9545
原著
甲状腺分化癌レンバチニブ治療における病勢進行後の臨床像
正木 千恵杉野 公則石垣 貴之田中 智章大宜見 由奈尾作 忠知赤石 純子薮田 智範ヘイムス 規予美友田 智哲鈴木 章史松津 賢一宇留野 隆大桑 恵子北川 亘長濵 充二伊藤 公一
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2018 年 35 巻 2 号 p. 129-133

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抄録

進行甲状腺癌治薬物療で病勢進行がみられた後に直ちに次の治療ラインやBest supportive careへ移るべきかについて明瞭な指針はない。PD判定法には画像上の病勢進行を示すRECIST PDの他に臨床症状やPS(performance status)などを指標とするclinical PDがあり,われわれは甲状腺分化癌レンバチニブ治療での両指標によるPD後の予後を検討した。PDとなった16例のうち生存例は6例,死亡例は10例。PD診断後の生存期間は,治療継続群が治療終了群に比して(p値0.0002),PSが良好な群はPS≥3の群に比して生存期間が長かった。PS3以上となった後の生存期間は治療の有無に関わらず短かった(p=0.2807)。PDとなった場合,その原因やPSに応じて薬剤変更も考慮の上で治療継続を考えるが,PSが悪い場合にはBSCを積極的に考慮する。

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