日本内分泌・甲状腺外科学会雑誌
Online ISSN : 2758-8777
Print ISSN : 2186-9545
症例報告
レンバチニブで生じた皮膚・軟部組織欠損に対して大胸筋皮弁充填術がQOL維持に有用であった甲状腺未分化癌の1例
中本 翔伍池田 雅彦久保 慎一郎山本 真理板野 陽子黒田 絵理山本 康弘寺本 未織赤松 誠之重西 邦浩大野 京太郎
著者情報
ジャーナル フリー HTML

2018 年 35 巻 2 号 p. 145-149

詳細
抄録

レンバチニブには腫瘍縮小・壊死に伴う頸動脈・静脈からの出血の有害事象があり,局所進行例に対する使用について注意喚起されている。われわれは,レンバチニブが奏効して生じた皮膚・軟部組織欠損を大胸筋皮弁で被覆・充填しQOLを改善できた症例を経験したので報告する。症例は86歳男性。甲状腺乳頭癌未分化転化で当科受診し,放射線照射後にレンバチニブを開始した。頸部腫瘍は著明に縮小したが,皮膚・軟部組織欠損となった。出血予防,QOL改善目的に大胸筋皮弁による被覆・充填を行った。術後6カ月間はQOL維持が可能であった。局所進行甲状腺未分化癌に対するレンバチニブ治療で生じた皮膚・軟部組織欠損に対して,筋皮弁などによる被覆・充填は有用であると考えられた。

著者関連情報

この記事はクリエイティブ・コモンズ [表示 - 非営利 4.0 国際]ライセンスの下に提供されています。
https://creativecommons.org/licenses/by-nc/4.0/deed.ja
前の記事 次の記事
feedback
Top