2022 年 39 巻 4 号 p. 233-237
泌尿器科は内分泌外科の一端を担う診療科の一つであるが,実臨床の現場を見ないと学生,研修医にとっては外科のイメージが湧きにくい診療科である。しかしながら,日本泌尿器科学会における会員数はゆるやかに上昇傾向を続けている。これは,各大学,病院の泌尿器科医の日々の活動に加え,学会が中心となって行っている学生,研修医に対する広報活動が功を奏しているものと考えられる。日本泌尿器科学会では,初期研修医を対象とした合宿形式のセミナーを開催しているほか,本学においても新規入局者獲得に向けた情報発信に腐心している。
日本泌尿器科学会,本学における泌尿器科の魅力を発信するための取り組み,ロールモデルとなる若手医師の育成,内分泌外科領域における泌尿器科について言及する。泌尿器科学会での取り組みが,内分泌外科学の発展の一助となれば幸いである。