日本食品保蔵科学会誌
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さなぎを用いた新規調味液の製造Ⅰ
谷口(山田) 亜樹子坂蒔 美稔子菊池 修平髙野 克己
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2009 年 35 巻 6 号 p. 285-289

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抄録

 本研究ではさなぎの食品への有効利用として,カイコのさなぎにプロテアーゼおよびキチナーゼ製剤を用い,良質で機能性のあるさなぎ調味液の開発を行った。

 その結果,一般の醤油に比べ,アミノ化率が高いことからアミノ酸,ペプチドが多く,また,醤油に含有されていないタウリンやGABAが1.2~1.8倍多く,機能性のあるアミノ酸が多く含有されていることが確認された。また,抗酸化作用は醤油に比べ1.4倍高く,このことからも機能性のある調味液であることが確認された。さなぎ調味液の色調は澄んだ淡黄色で,加工食品の利用にも充分利用価値の高いものであった。

 本研究の結果から,さなぎ調味液の製造にプロテアーゼ製剤およびキチナーゼ製剤の利用効果が認められ,さなぎの機能性に富んだ調味液の利用が確認された。

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© 2009 一般社団法人日本食品保蔵科学会
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