本研究ではさなぎの食品への有効利用として,カイコのさなぎにプロテアーゼおよびキチナーゼ製剤を用い,良質で機能性のあるさなぎ調味液の開発を行った。
その結果,一般の醤油に比べ,アミノ化率が高いことからアミノ酸,ペプチドが多く,また,醤油に含有されていないタウリンやGABAが1.2~1.8倍多く,機能性のあるアミノ酸が多く含有されていることが確認された。また,抗酸化作用は醤油に比べ1.4倍高く,このことからも機能性のある調味液であることが確認された。さなぎ調味液の色調は澄んだ淡黄色で,加工食品の利用にも充分利用価値の高いものであった。
本研究の結果から,さなぎ調味液の製造にプロテアーゼ製剤およびキチナーゼ製剤の利用効果が認められ,さなぎの機能性に富んだ調味液の利用が確認された。