日本食品保蔵科学会誌
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保存姿勢および輸送振動がブロッコリー (Brassica oleracea italica) の呼吸速度, 成分含量および品質に及ぼす影響
池田 浩暢尾崎 加奈宮城 一菜茨木 俊行小島 孝之太田 英明
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2007 年 33 巻 1 号 p. 3-8

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抄録
保存姿勢および輸送振動がブロッコリーの呼吸速度, 成分含量および外観品質に及ぼす影響について検討した。ブロッコリーをポリエチレンフィルムを内装した普通段ボール容器に縦詰めまたは横詰めし, 実験室で10時間振動処理あるいは実際にトラック輸送を行った後, 15℃に保存した。ブロッコリーの呼吸速度は, 保存姿勢にかかわらず振動開始後約20分間は上昇したが, その後は振動を停止するまでほぼ一定であった。また, 振動停止後は約1時間で振動開始前の呼吸速度にまで低下した。振動による呼吸速度の上昇割合は, 保存姿勢にかかわらずほぼ同じであった。ブロッコリーを実験室で10時間振動処理した場合でも, また実際にトラック輸送した場合でも, 保存姿勢および輸送振動がブロッコリーの成分含量および外観品質に及ぼす影響は認められなかった。
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