Journal of Applied Glycoscience
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水熱反応および酵素処理を用いたエノキタケ栽培後の廃培地からの可溶性糖質の回収
槙島 聡野崎 功一水野 正浩祢津 栄治進士 和典柴山 太志神田 鷹久天野 良彦
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2006 年 53 巻 4 号 p. 261-266

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抄録
エノキタケ栽培後の廃培地からの可溶性の糖質を回収するため,水熱反応および酵素処理を組み合わせた処理について検討した.培地中のヘミセルロースを可溶化させる最適な条件は,190°C,1.8メガパスカルの圧力下での高温高圧水で10分間処理することにより得られることが判明した.この条件下では,キシロースから重合度20以上までの一連のキシロオリゴ糖が可溶化画分中に検出された.しかしながら,190°C以上の温度の上昇に伴って,このキシロオリゴ糖の収率は減少した.190°Cの水熱処理は,酵素消化を促進し水熱処理残渣の約半分がセルラーゼ処理で可溶化した.この値は未処理のものに比較して,約8倍であった.水熱反応と酵素処理の組み合わせにより,培地中の約80%を可溶化することが可能となり,最終的に灰分とリグニン含量を合計した値よりも少ない20%が残渣として残った.
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© 2006 by The Japanese Society of Applied Glycoscience
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