抄録
美山南宮地在来,大野在来,今庄在来,池田在来,常陸秋ソバ,信濃1号,およびキタワセソバの7品種のソバから得たソバ澱粉の理化学的性質を検討した.ソバ澱粉のRVAによる糊化温度は66.5-70.8°Cの範囲であった.ゲルろ過法によるアミロース含量は27.3-31.8%の範囲であり,アミロペクチンの長鎖に対する短鎖の比は3.0-3.3であった.ソバ澱粉の膨潤力は,信濃1号を除いて,アミロース含量と負の相関関係を示した.93°Cにおけるソバ澱粉の膨潤力および溶解度は約30,約12 g/100 g D.M.であった.パンクレアチンによる分解率は3時間処理で77-81%であった.ソバ澱粉の形状は楕円形,多角形で,大きさは約3-10 μmであった.X線回折図はA型図形を示した.