抄録
昭和57年産水稲うるち米34点について, 官能検査による食味評価を行い, それと同時に理化学的性質を測定して, 食味評価 (総合評価) を目的変数とし, 理化学的性質21項目を説明変数に選び, 多重回帰分析を行った.
その結果, 精米のタンパク質 (乾物), 精米粉のアミログラフ特性のうち, 最高粘度, 最低粘度, ブレークダウン, 精米の炊飯特性のうち, 炊飯液のヨード呈色度の5項目の測定値から, 食味をある程度推定できる判定式を作ることができた.
また, 昭和58年産水稲うるち米18点を用いて, 食味の判定式の妥当性を検討した.