地下水学会誌
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論文
地下水ガバナンスの意義とその推進に向けた課題
千葉 知世
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2020 年 62 巻 2 号 p. 191-205

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抄録

多様な主体の参画・協調や領域間の統合を中核とする統合的水資源管理論を継承し,「地下水ガバナンス」の議論は誕生した。2011年に開始された国際機関による「地下水ガバナンスプロジェクト」では,世界の地下水ガバナンスの状態がレビューされ,その進展状況は不十分と評価された。わが国では従来政府・自治体によるトップダウン的なマネジメントを地下水保全管理の主な形態としてきたが,水循環基本法の制定等を契機に,ガバナンスの概念を取り入れようとする動きが見られている。本稿は,「地下水ガバナンスプロジェクト」の枠組みに従って日本の地下水保全管理の現状を概観し,ガバナンスの概念を導入する意義とそれに際しての課題を論じた。

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© 2020 公益社団法人 日本地下水学会
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