地下水学会誌
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論文
蛍光染料の濃度低下メカニズムの解明と濃度低下に対する対処方法の提案
杉山 歩中田 弘太郎長谷川 琢磨
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2023 年 65 巻 3 号 p. 201-230

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抄録

蛍光染料は,水の動きを把握するためのトレーサーとして広く利用されているものの,地下水に添加した際,著しく濃度低下するケースが確認されている。本報は,種々の水試料に蛍光染料を添加した際の蛍光染料の濃度変化について調査し,濃度変化が生じた場合そのメカニズムに関する情報を得ることを目的に実験を行った。その結果,蛍光染料の保存性は,フルオレセインナトリウム(ウラニン)やナフチオン酸ナトリウム(NAP)で低く,その主な要因が地下水中の微生物の影響であると考えられた。得られた情報から蛍光染料を保存性トレーサーとして用いるための留意点についてまとめ,蛍光染料の濃度分析用の試料の適切な保存方法を提案した。

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© 2023 公益社団法人 日本地下水学会
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