抄録
【目的】介護老人福祉施設における医療的ケア提供時の看護職と介護職の協働の現状と課題を明らかにする。
【方法】A市70施設に勤務する看護職319名と介護職335名を対象に,個人属性,施設概要,医療的ケア提供時における協働の現状について自記式質問紙調査を実施した。
【結果】有効回答は,看護職93名(29.2%),介護職118(35.2%)であった。医療的ケアにおける協働の現状として,「経管栄養」「吸引」は,『看護職が主体』『看護職と介護職で協力』でケアを提供,「誤嚥の危険性が高い人の食事介助」は,『看護職と介護職が協力』『介護職が主体』でケアを提供という傾向がみられた。職種間比較では,他職種が捉えている現状より自職種が【観察】【判断】【評価】を実施していると回答する傾向がみられた。
【結論】医療的ケア毎の【観察】【判断】【実施】【評価】において,看護と介護の専門性と効率性を踏まえた役割分担の検討が課題である。