本研究では、人間の心拍変動から読み取れるストレスに着目し、歩行空間において車いす使用者が歩行者交通量や歩行者とのすれ違い等の影響により被る精神的なストレスを定量的に評価した。ストレスの定量的評価手法としては、RRIの中央値を用いたストレス強度の算出とデジタルフィルタを用いて精神的ストレスの抽出を行った。その結果、デジタルフィルタによって抽出したMF成分から時間経過に伴う精神的ストレスの変動を視覚的に捉えることできた。また、車いす移動時ではパーソナルスペースに他人が侵入することが要因となりストレスを感じることが判明し、その人数や滞留時間が車いす使用者のストレッサーの一因であることを定量的に推定した。