医療情報学
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技術ノート
助産・看護専門職者による子育て支援インターネットサイトの構築と運用効果 ―子育てふれあいネットワーク「未楽来(みらくる)」―
高崎 光浩服部 佳代子北原 真里子溝口 明美大島 玲子浦山 緑内野 秋子和田 米敏井原 貴子
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2002 年 22 巻 5 号 p. 391-398

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抄録

 佐賀県における子育てのあり方を地域全体で考え愛情をもった育児・育児支援が図られることを目的としたインターネット上の情報提供サイトを構築し,運用している.地域情報については行政機関とも内容を検討したため,地域全体で子育てについて考える第一歩につながったと思われる.従来は自治体や病院・医院等が実施している保健指導,母親学級,母子健康相談の受講などが唯一の情報源であったが,働く女性の増加と就労形態の変化によりそれらの受講が困難となっている.インターネットでの情報提供は現状の解決策のひとつと考えられる.

 このサイトの運用により,子育て対象者の仲間づくり・仲間意識の向上・専門家による子育てに関する正しい知識の普及を図ることができ,当事者の不安の軽減に役立っていると思われる.より細かな需要の把握とコミュニケーション実現のために,掲示板の有効かつ活発な活用に向けて検討が必要であることが示唆された.

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© 2002 一般社団法人 日本医療情報学会
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