抄録
地域医療サービスにおける情報の共有や医療連携を支援する目的で,我々はこれまでにダイアルアップ・コールバック方式によるイントラネットシステムを構築してきた.今回これらの医療情報ネットワークを,セキュリティを確保した上でインターネット経由のシステムに変更した.【方法】個人認証,通信,データベースのそれぞれにおいて,セキュリティを確保でき,低コストでシステムを構築できる方式を検討した.【結果】個人認証には独自の暗号化パスワードを,通信方式にはSSLを採用した.データベースはリアルタイム暗号化を行うことで,内部関係者によるコピーの持ち出しにも対処できるシステムが構築可能となった.【結論】3つの暗号化技術を使った地域医療ネットワークは,安全性が高く,またMicrosoft Windows ServerとInterSystems Cache以外に特別なソフトウェア,ハードウェアを必要としない経済的なシステムとして利用者に受け入れられた.