医療情報学
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原著-研究速報
レセプト情報データベースを用いた調査 ―紹介時同月内異施設同一検査実施状況―
木村 通男清水 俊郎渋谷 雅彦野口 大輔小野 悟渡辺 浩
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2015 年 35 巻 5 号 p. 213-217

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抄録
 レセプト情報データベースの2011年10月のサンプリングデータセットを用い,紹介時同月内異施設同一検査実施状況調査を行った.
 紹介料が算定された同月に,異施設でまた同じ検査が実施された回数と紹介件数あたりの頻度は,αFP 2/151=1.3%,HbA1c 40/2,394=1.7%,CT 35/2,445=1.4%,MRI 10/2,025=0.5%,PETについてはなかった.
 1カ月前の同一検査結果がもたらされれば再検査しない,というアンケート調査に基づき,期間,検査部位,検査精細度などの補正を行った結果,実施する必要がなかった検査の頻度はそれぞれ;αFP 2.7%,HbA1c 3.3%,CT 0.61%,MRI 0.25%と推定された.
 この頻度にこれらの検査の診療報酬を掛け合わせると,αFP 68円,HbA1c 16円,CT 133円,MRI 48円となった.これにより,例えばこれらの検査を実施した場合の全紹介時にこれらのデータを情報提供した場合の,画像検査は100~200円程度,検体検査は通常5~15項目情報提供するのでこれも100~200円程度の,紹介時電子データ付与インセンティブ,受取インセンティブがあったとしても,必ずしも必要でない検査の合計より十分少ないと考えられた.
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© 2015 一般社団法人 日本医療情報学会
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