抄録
東南極,中央ドロンイングモードランドのシルマッヘルヒルズは,南緯70°45´,東経11°30´ ∼11°50´に位置する東西20km,南北3kmの露岩地である.大局的に東-西から東北東-西南西のトレンドをもち南に中程度傾斜する.見かけ上,下位の北部から石英長石質片麻岩,眼球状片麻岩,混合帯(泥質変成岩・カルクシリケート・塩基性グラニュライト・チャーノッカイトなど),ザクロ石-黒雲母片麻岩,黒雲母・黒雲母角閃石片麻岩より構成される.これらは,初期にグラニュライト相変成作用を被り,その後,角閃岩相の変成作用を被ったとされている(Sengupta, 1993).