日本岩石鉱物鉱床学会 学術講演会 講演要旨集
2005年 日本岩石鉱物鉱床学会 学術講演会
セッションID: G4P-22
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G4:深成岩及び変成岩
南インドTrivandrum granulite block, Kulapparaに産する高度変成岩類の変成作用
*吉村 康隆中田 梓Santosh M.
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抄録
南インドTrivandrum granulite block,Kulappara地域に産する高度変成岩類の変成作用について議論した.本地域にはペグマタイト脈の貫入の影響を強く受けた岩相が存在するが,ザクロ石や黒雲母の組成は全ての岩相で同様な組成範囲にある.推定される変成条件は,約660-750℃,3.6-6.7kbarであり,岩相ごとの差は認められない.産状や鉱物の化学組成からペグマタイト貫入と同時期の熱イベントの存在が示唆され,ザクロ石や黒雲母の多くがこのステージで現在見られる組成を獲得したと考えられる.スピネルと石英の共生やメソパーサイトから見積もられる温度から少なくとも,より高温のステージの存在は確かであり,本地域の高度変成岩類は,ピークの変成作用とその後の減圧過程を経て,高温低圧の変成作用を再度被っており,Pan-African期の広域変成作用の複数の変成ステージが記録されている.
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© 2005 日本鉱物科学会
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