主催: 日本岩石鉱物鉱床学会
X線CT(computed tomography)は、非破壊で物体の内部構造を求める方法である。放射光を用いることにより、指向性の強い高輝度の単色光が得られる。これを光源とすることにより、高分解能で定量的なCT像が得られる。ここでは、大型放射光施設であるSPring-8のビームラインBL20B2, BL20XUおよびBL47XUにおいて利用可能な吸収トモグラフィーおよび位相トモグラフィーとその地球惑星物質への応用について述べる。また、これらにより得られた3次元CT画像から必要な情報を取り出すための、汎用性・拡張性のある3次元画像ソフトの開発と、それを用いた定量的な解析法およびその成果についても述べる。