覚醒剤乱用者の治療の一環として,再乱用防止を目的に,下総精神医療センターでは外来及び入院患者の尿中薬物検査を尿中簡易薬物検査キットで行っている。本研究では,キットでのスクリーニング検査後の残尿を利用し,メタンフェタミンとその代謝物アンフェタミンの存在比を液体クロマトグラフィー/質量分析法(LC/MS)で,検討したところ,日を追うごとに存在比(ピーク面積比較)は摂取時期と一次相関を持って上昇した。限られた患者での検討であるが,日本人覚醒剤使用者の尿中メタンフェタミンとその代謝物アンフェタミンの存在比を把握することで,摂取時期との関連をある程度推定できることを見出した。