論文ID: 24J2-7
情報システムは現代社会において不可欠であり,医療業界でも極めて重要な存在である。情報システムの開発プロセスは要求定義・要件定義,外部設計,内部設計,開発,テストの段階に分かれており,開発プロジェクトを効果的に管理するために,V字モデルが用いられる。要求定義・要件定義ではシステムの目的や機能を明確にし,外部設計ではシステムの基本となる設計を行い,仕様を決めていく。内部設計では機能をプログラム単体に分割し,詳細に設計し,開発ではその設計に基づいてコーディングが行われる。テストではシステムが要件を満たし,期待どおりに動作するかを確認する。システム開発プロジェクトを計画,実施,管理するための構造化された方法論やアプローチとして,開発プロセスモデルがある。開発プロセスモデルとして,ウォーターフォールモデルやアジャイルモデル,プロトタイピングモデル,スパイラルモデルなどがあり,プロジェクトの性質や要件に合わせて適切なモデルを選択することが重要である。テストにおいては,単体テスト,結合テスト,システムテスト,受け入れテストといった段階的なアプローチが取られ,品質保証と問題やバグの発見が主な目的である。また,ホワイトボックステスト,ブラックボックステスト,グレーボックステストなどのさまざまなテスト手法が存在する。