日本看護管理学会誌
Online ISSN : 2189-6852
Print ISSN : 1347-0140
ISSN-L : 1347-0140
報告
変革期における看護管理者のストレッサーおよびストレス対処法と仕事の成果の関係
重永 康子土屋 八千代
著者情報
ジャーナル フリー

2009 年 13 巻 1 号 p. 51-59

詳細
抄録

本研究の目的は変革期における看護管理者の仕事上のストレッサーに対する効果的な対処方法を見出すこと及びストレス対処法と仕事の成果との関係を明らかにすることである.

調査対象は九州管内の200床以上の一般病院に勤務する看護部長,師長,主任の295名に対し,郵送による無記名自記式質問紙調査を行った.270名から回答が得られ(回収率91.5%),238名(有効回答率88.1%)を分析対象とした.調査項目は「対象者の施設の概要と属性」,「ストレス対処法に関すること」,「仕事の成果に関する項目」等である.分析はストレス対処法及び仕事の成果の職位別比較,ストレス対処法と仕事の成果の関係は相関を確認後,一元配置分散分析を行った.その結果, 以下のことが明らかになった.

1.看護管理者の仕事上のストレッサーは「人間関係」,「仕事の過重負担」,が上位を占めた.職位別では看護部長が「組織変革など期待される役割の増加」,師長,主任では「人間関係」が最も多かった.

2.問題中心型対処は看護部長が主任に比べ有意に高く,情動中心型対処は師長が看護部長に比べ有意に高かった.

3.仕事の成果が高い群は問題中心型対処の直接行為と情報収集で有意に高かった.

以上のことから変革期のストレッサーへ対応し,問題中心型の直接行為,情報収集が適正に行えるように個人の対処能力を強化,またサポート体制作りをすることで仕事の成果をあげることができることが示唆された.

著者関連情報
© 2009 一般社団法人 日本看護管理学会
前の記事 次の記事
feedback
Top