日本看護管理学会誌
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報告
診断群分類別包括評価の導入が及ぼした臨床看護への影響
-バーンアウトと看護師離職,インシデント・医療事故発生の実態調査から-
中井 智子作田 裕美坂口 桃子
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2009 年 13 巻 1 号 p. 60-66

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抄録

本研究の目的は,2003年の診断群分類別包括評価〔Diagnosis Procedure Combination〕(以下,DPC)の導入により,看護師のバーンアウト,看護師離職,インシデント・医療事故発生,看護師離職とインシデント・医療事故発生の関連性を明らかにすることである.調査対象は,DPCを導入している病院と未導入の病院の計243病院に勤務する看護師と看護管理者に,質問紙法による調査を実施し,有意差検定を行った.結果,①バーンアウトは有意差を認めなかった.②導入病院のDPC導入前後で看護師離職率に有意差はなかった.③インシデント・医療事故発生数は,導入後に有意な増加を認めた.④ Pearsonの積率相関係数を用いた看護師離職とインシデント・医療事故発生は,DPC導入前後で,ほとんど相関がなかった.本研究の目的は,2003年の診断群分類別包括評価〔Diagnosis Procedure Combination〕(以下,DPC)の導入により,看護師のバーンアウト,看護師離職,インシデント・医療事故発生,看護師離職とインシデント・医療事故発生の関連性を明らかにすることである.調査対象は,DPCを導入している病院と未導入の病院の計243病院に勤務する看護師と看護管理者に,質問紙法による調査を実施し,有意差検定を行った.結果,①バーンアウトは有意差を認めなかった.②導入病院のDPC導入前後で看護師離職率に有意差はなかった.③インシデント・医療事故発生数は,導入後に有意な増加を認めた.④ Pearsonの積率相関係数を用いた看護師離職とインシデント・医療事故発生は,DPC導入前後で,ほとんど相関がなかった.

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© 2009 一般社団法人 日本看護管理学会
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