2021 年 31 巻 2 号 p. 69-79
〔目的〕ICU看護師の意識障害患者に対する日常生活援助の実施に至る臨床判断を明らかにすることである。
〔方法〕看護師6名に日常生活援助における臨床判断について半構造化面接を実施し、質的統合法(KJ法)を用いて分析を行った。
〔結果〕総合分析の結果、【日常生活援助実施の判断:患者にとってのケアの必要性と状況からの実現可能性の確認】、【意識障害患者のケアの必要性を評価:多角的視点から観察した客観的情報の活用】、【自ら訴えられない意識障害患者の理解:記録や家族から得た情報】、【患者の代弁者でありケアの評価者でもある家族:不安の軽減と信頼関係の構築】、【看護へのモチベーション維持:制限のある中でも諦めず患者を思う】、【看護の専門性と責任:全身管理とともに日常生活援助に真摯に取り組む】、【意識障害患者との接し方:反応はなくても回復を信じ関心を向ける】の7つのシンボルマークが抽出された。
〔考察〕看護師は省察の繰り返しにより優れた日常生活援助の臨床判断に至っていたと考える。