2021 年 9 巻 2 号 p. 31-40
目的:熟練訪問看護師が高齢者の看護を通して、どのようなことを経験し何にやりがいを感じているのかを明らかにすることである。
方法:熟練訪問看護師10名に半構成的面接を実施し、その語りの内容から熟練訪問看護師のやりがいについて質的記述的方法により分析した。
結果:熟練訪問看護師は、生活の場で対象者の思いを尊重した〔その人を主体とするケア〕により療養生活を支援していた。訪問看護が共にある存在として、熟練訪問看護師は対象者と〔共にあり相互に影響しあえる関係性〕を築き、やりがいを感じていた。さらに、様々な対象者の多様な健康支援に関わる経験を重ね、〔訪問看護師としての力量を形成〕し、対象者へのより良い訪問看護に活かせることをやりがいとしていた。
結論:熟練訪問看護師が高齢者の看護を通して感じるやりがいは、訪問看護の特性を踏まえた上で、その本質を捉えた看護を展開する中で得られており、訪問看護の専門性を示すものであった。